●今月のひとこと
今年もいよいよ最終月を迎えました。
新型コロナウイルスの感染によって、国内だけでなく
世界中が振り回された一年となりましたね。
経営学の世界では、外部環境変化を計画策定の重要要因として取り込んでおり、
なかでもP(政治)E(経済)S(社会)T(技術)の動向を
注視したPEST分析が有名です。
今回のコロナのように、パンデミックによる社会的要因が
これほどまでに大きな影響をもたらすと想定していた経営者や経営学者などは
あまりいなかったのではないでしょうか。
(PESTは、最近ではもう一つE(環境)を加えてSTEEPと言ったりします。)
さてこのように暗いニュースが多かった一年でしたが、
今月に入ってようやく明るいニュースに接することができました。
それは6日未明、小惑星リュウグウへの6年間の旅を終えて
無事地球に帰還した「はやぶさ2」のカプセルです。
日本の技術力を示した快挙だと思いますが、
注目したいのは、国内の経済面だけでなく技術面をも支えている中小企業の存在意義です。
たとえば、以下のような町工場がこの「はやぶさ2」プロジェクトに貢献しています。
・キットセイコー(埼玉県羽生市):
本体に取り付ける特殊ネジと「六角穴付きボルト」約500本が装着
・下平製作所(横浜市金沢区):
土壌採取装置とカプセル分離スプリングをつなぎ合わせるバネ部品約800個製作
・光電製作所(東京都大田区):落下したカプセル探索のためのレーダー
・ミヤタエレバム(神奈川県海老名市):試料採取時に点灯するランプ
・タマテック(福島県鏡石町):採取前のクレーターを作る衝突装置の銅板製造
・日本工機白河製造所(福島県西郷村):衝突装置に使われる爆薬部分
・東成エレクトロビーム(東京都瑞穂町):衝突装置銅板の溶接
・スーパーレジン工業(東京都稲城市):構造部材(サブストレート)の製作
・クロスメディア(相模原市緑区):耐熱材「サーマルブランケット」
・ウエキコーポレーション(東京都大田区):燃料となるキセノンガスの供給
・ディ・ディ・シー(宮城県利府町):アルミ製容器の研磨(ナノメートル以下)
等々が関わっています。
経営塾「寺子屋カレッジ」に取り組んでいますが、その意義や役割を再認識しております。
●事業活動のご連絡
今月予定の分も含めて、今年一年間の講義・講演活動を総括してみます。
今年は、コロナの影響で中止になったこともあり、当初の予定より少なくなりましたが、
それでも十分なコロナ対策をしながらオンライン講義や
ハイブリッド(リアル+オンライン)講義も合わせて、
トータルで117回 行わせていただきました。
特にオンライン講義については、その効率性など利用価値を再認識することも
できたことが大きな収穫でした。
来年以降の講義や研修等のやり方を見直す良いきっかけになったようにも感じます。
そこで弊社で行っています 経営塾についても土曜日講義はオンライン開催を検討しています。
(オンラインご希望の方は事前にお知らせください。)
●経営塾【寺子屋カレッジ】の予定
さて弊経営塾【寺子屋カレッジ】の今月(12月)および来月(1月)の講座は、
以下の通りです。
(注意)講座日程や場所を変更することもありますので、
受講希望者の方は事前に経営塾「寺子屋カレッジ」ホームページより
「お知らせ欄」またはカレンダーをご確認くださいますよう、お願いいたします。
◇「近みらい(時事ネタ)経営学」講座……1講義:90分
12月の講義
12/08(火)18:45~20:15[渋谷教室]
12/10(木)18:00~19:30[京橋プレミアム教室]
12/12(土) 9:45~11:15[市ヶ谷教室]
2021年1月の講義
1/09(土) 9:45~11:15[市ヶ谷教室]⇒オンライン開催、検討中
1/12(火)18:45~20:15[渋谷教室]
1/14(木)18:00~19:30[京橋プレミアム教室]
(注)9月より第2木曜の教室は市ヶ谷教室から京橋プレミアム教室に変更し、
時間も18時スタートとなりました。
併せて第3水曜の京橋プレミアムクラスはなくなりました。
◇「あんパン(超MBA)経営学」講座……1講義:120分
12月の講義はありません。
2021年1月の講義 テーマ:「経営情報・経営計画論」
1/23(土) 9:45~11:45[市ヶ谷教室]⇒オンライン開催、検討中
1/26(火)18:45~20:45[渋谷教室]
1/28(木)18:00~20:00[京橋プレミアム教室]
(注)9月より第4木曜の教室は市ヶ谷教室から京橋プレミアム教室に変更し、
時間も18時スタートとなりました。
ご受講希望の場合、講座お申込みフォームより事前にお申し込みください。
経営塾「寺子屋カレッジ」の 講座お申込み先:お申し込みはこちら
最後になりますが、今月も1年間お付き合いいただき、
ありがとうございました。
新型コロナウイルスによってエポックメイキングな一年となり、
さらに収束の気配どころか、第3波の警戒と対策が論じられていますが、
くれぐれも健康には十分ご留意され、年末・年始を有意義にお過ごしください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、みなさん良いお年を!
以上、2020年12月のMonthly Greetingsでした。
«前へ「経営コラム「中期経営計画がなぜ必要なのか」を掲載しました!」 | 「【 2021年1月号】「グレートリカバリー(大回復)」とオンライン講座開始」」次へ»